Aug 16, 2015

2015年度第5回レギュラー・ワークショップ「認知症とのつきあい方のデザイン」

少子高齢化が進むにつれて、認知症に関する諸社会問題はますます深刻化するだろうと考えられる。世界保健機構によると、世界における認知症患者数は2010年に3560万人であったのに対して、2030年には6570万人に、2050年には2010年時の約3倍である1億1540万人に上るだろうと推計されている。それに伴う社会コストも膨大で、2010年における認知症による社会コストは6040億USドルともされた。このように、今後各国において認知症と共生していく必要が高まる一方で、認知症は恥ずべきもの、スティグマとして認識されており、その話題は社会の陰に隠れがちでもある。認知症に優しい街づくりを形成するためには、社会構成員一人一人の認知症に関する態度を変容する必要がある。本ワークショップでは、まず認知症に関する社会的課題を分析する。次に人々の態度変容を促す既存の施策を分析し、その結果に基づき、アナロジー思考を活用して全く新しい態度変容を促す施策、すなわち 認知症との新しいつきあい方を提案する。

プログラム・日時>

事前ミーティング:9月17日(木)19:00~21:00
ワークショップ・デザインの説明、フィールド調査の説明
やまと診療所・安井院長、特別養護老人ホーム・マイライフ徳丸高麗理事・施設長講演

事前課題:行動変容施策に関する資料態度・行動変容事例に関する資料、ケア施設訪問・インタビュー調査

訪問施設:
・介護デイサービス「成城美癒」http://www.ariakedo.net/seijobiyu/
・やまと在宅診療所 http://yamato-clinic.org/
・特別養護老人ホームマイライフ徳丸 http://kitanokai.com/
・パストラールとよさと http://www.toyosato.or.jp/pastral/
・近江ふるさと園 http://www.omi-furusato.jp/furusatoen/index.htm

土曜日以外19:00-22:00
第1回:10月6日(火)滋賀医科大学遠山育夫教授講義、フィールド調査結果共有

第2回:10月14日(水)富士宮プロジェクト紹介:富士宮市産業振興部観光課稲垣康次氏
フィールド調査結果共有
(第3回未来フォーラム i.school x AERA「介護」)

第3回:10月21日(水)既存の態度・行動変容事例の分析

課題:既存の態度・行動変容事例(認知症以外)の探索・追加

第4回:10月28日(水)既存の態度・行動変容事例の分析、
態度・行動変容施策に関するアイディア発想

第5回:11月4日(水)アイディアの評価・選択

第6回:11月14日(土)10:00-18:00 アイディアの精緻化

第7回:11月18日(水)中間発表

第8回:11月25日(水)アイディアの精緻化

(予備日:11月28日(土)10:00-18:00 )

第9回:12月2日(水)アイディアの精緻化

第10回:12月9日(水)最終発表

振り返り:12月16日(水)

会場>
東京大学本郷キャンパス工学部11号館4F
i.schoolスタジオ
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_12_j.html

言語>日本語

ファシリテーター>堀井秀之(東京大学工学系研究科教授、i.schoolエグゼクティブディレクター)

ゲスト講師>
安井佑氏(やまと診療所 院長)
遠山育夫氏(滋賀医科大学 バイオメディカルイノベーションセンター長、教授)
稲垣康次氏(富士宮市産業振興部観光課 職員)

  • 堀井 秀之

    堀井 秀之(ほりい ひでゆき) i.school エグゼクティブ・ディレクター/(一社)日本社会イノベーションセンター(JSIC)代表理事、東京大学名誉教授。
    1980年東京大学工学部土木工学科卒業、ノースウェスタン大学大学院修士課程・博士課程修了、1996年より東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授。専門は社会技術論、イノベーション教育論。2009年よりイノベーション教育プログラム、i.schoolをエグゼクティブ・ディレクターとして運営し、新しい製品、サービス、ビジネスモデル、社会システム等のアイディアを生み出すことのできる人材を育成。2016年に一般社団法人日本社会イノベーションセンター(Japan Social Innovation Center, JSIC)を設立。政府、企業とi.schoolの学生・修了生が協働して社会イノベーションを推進する活動を通じて、実践的な教育機会を提供することを目指している。2018年に東京大学を退職。著書「問題解決のための『社会技術』」、「社会技術論:問題解決のデザイン」など。

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