May 15, 2021

2021年度第3回レギュラー・ワークショップ
「BEYOND SMART LIFE-新しい生活へのトランジション」

//新型コロナウィルスの感染拡大の影響に伴い、事態が収束するまでワークショップは全てオンラインでおこないます。//

第3回レギュラー・ワークショップは、i.schoolの設立当初よりイノベーションワークショップをご提供いただいている日立製作所のデザインチームによるファシリテーションで実施します。

テーマは「BEYOND SMART LIFE 新しい生活へのトランジション」です。

コロナ禍において、私たちはこれまでの社会システムが十全には機能しないことに気づきました。
そして、多くの組織やオピニオンリーダーが望ましい未来についての考えを発信し、さまざまなところで議論が行われています。

昨年、日立は京都大学の先生方と共に、2050年における日本社会の在り方を考察した出版書籍『BEYOND SMART LIFE 好奇心が駆動する社会』を発刊しました。
この本が示しているのは、現在の社会の延長線上に待ち受けている困難な状況と、そこから抜け出すためのヒントです。

今日よりも良い明日が来るという、成長を前提とした社会で育まれてきた精神性が揺らぎ「信じるものがなくなる」。人口減少やグローバルに展開されるサービスの影響によって国家や自治体の力が弱まり「頼るものがなくなる」。そして、AIやロボット技術の浸透によって労働代替が進み、ひとりひとりのアイデンティティが揺さぶられるほどに「やることがなくなる」。

そのように想像される未来から抜け出すヒントを得るために日立が京都大学とともに行ったことは、技術とは異なる視点を持った社会心理学、社会とは関係性が薄いように見える宇宙物理学や昆虫生態学などの基礎科学、日本とは別の価値観や考え方を有する東南アジアやアフリカの地域研究などが専門の先生方との対話でした。そして、その中からいくつかのヒントを導き出しました。

我々が人間である以上忘れてはならないこととして「思い通りにならない『不安』や『不便』と共に生きていくこと」、デジタル社会の進展によって利便性が向上した反面失われつつある「『顔の見える関係性』を基軸に社会を考えること」、そして、最も重要な意識態度として「主体的に問う心とワクワク感を持つこと」です。そのほかにも、「市民参加型の社会システムづくり」や「想像力を持って他者の存在を推し量る」といった大切なヒントを読み取ることもできます。不安や不便が存在しない完璧な社会をめざすのではなく、それらをなくそうと市民が好奇心をもって主体的に社会に関与していくことこそが、私たちを望ましい未来へと導くのだと思います。

今回のデザインワークショップのテーマは、そのようなヒントを得た私たちが、新しい生活へのトランジションを考えるということです。 モビリティや金融、食などの領域から具体的なサービスを選定し、未来において望まれる新しい形を考えます。そして大切なことは、現在の社会から望まれる未来へ向けたトランジションのシナリオを考えることです。望ましい未来を思い描いた私たちは、現在をどのように捉え、トランジションにおける障壁とそれを乗り越える筋道をどのように見出すことができるのか、楽しみながら考えていきたいと思います。

テーマ:BEYOND SMART LIFE 新しい生活へのトランジション

ファシリテーター:株式会社日立製作所 研究開発グループ 東京社会イノベーション協創センタ
柴田吉隆氏、池ヶ谷和宏氏、曽我 佑氏、神崎将一氏

日程:6/2(水)、6/9(水)、6/16(水)、6/26(土)
水:19:00 –22:00 土:10:00 –17:00

場所:Zoomを使用しての開催となります。当日のアクセス先はおってご案内します。

参加者:通年生、公募生、法人枠の企業等合わせて30名程度

使用言語:日本語

事前課題:参加される方におってメールにてご案内いたします。

参加費用について:ワークショップの参加費用は無料です。
ネットワーク接続等にかかる環境はご自身で設定をお願いします。

お申込み:この度、通年生に加えて若干名の公募生(現役の学生)を募集いたします。
ご希望の方は以下「APPLY」より必要事項をご記入の上、ご応募ください。

応募締切:2021年5月21日(金)23:59
※全ての日程に参加できることがご応募の条件となります。
※選考にて参加者を決定いたします。
※通年生はSlack上で出欠登録をしてください。
※法人枠の企業の方は別途ご担当者へお送りしているメール添付のURLよりご登録をお願いいたします。

期日になりましたので締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

  • 柴田 吉隆

    株式会社日立製作所 研究開発グループ 
    東京社会イノベーション協創センタ サービス&ビジョンデザイン部 主管デザイナー 

    1999年日立製作所入社。ATM、券売機などのプロダクトデザインを担当ののち、デジタルサイネージや交通系ICカードを用いたサービスの開発を担当。2009年からは、金融機関や自動車会社のウェブサイトデザイン、顧客協創スタイルによる業務改革などに従事。その後、サービスデザイン領域を立ち上げ、現在は、デザイン的アプローチで形成したビジョンによって社会イノベーションのあり方を考察するビジョンデザインを推進する。

  • 池ヶ谷和宏

    株式会社日立製作所 研究開発グループ 
    社会イノベーション協創統括本部 環境プロジェクト 主任デザイナー 
    これまで情報端末のデザインや、エネルギー、ヘルスケア、インダストリーなど多岐にわたる分野においてUXデザイン・顧客協創・デザインリサーチに従事。 
    近年は、主にサステナビリティに関わるビジョンや新たなデジタルサービスをデザイナーの視点で研究している。 

  • 曽我 佑

    株式会社日立製作所 研究開発グループ 

    東京社会イノベーション協創センタ サービス&ビジョンデザイン部 デザイナー 

    2014 日立製作所入社。ヘルスケア、地域創生、コミュニケーションロボット等の事業領域において、サービスデザインを担当しながら、顧客協創手法の開発に従事。近年は分散型の社会インフラや、企業のサステナビリティ・トランスフォーメーションをテーマに、将来ビジョンとサービスのデザインを推進している。 

  • 神崎将一

    株式会社日立製作所 研究開発グループ 

    東京社会イノベーション協創センタ サービス&ビジョンデザイン部 

    東京大学DLX Design Labに所属し、個人制作やワークショップを通じてデザインのスキルとマインドセットを学んだ後に、2021年に日立製作所入社。現在は、日立がめざす将来の社会インフラのあり方を、地域の人々と協創するプロジェクトに従事。 

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